漫画感想『アクタージュ act-age』scene51
感想という特性上『アクタージュ act-age』のネタバレを含みます。
ネタバレをさっと湯に通し、水を切ります。そのままフライパンに投入し、塩胡椒で味を整えます。お好みで、キャベツやソーセージなんかを混ぜても美味しいです。ネタバレ炒め。
月曜が祝日の為、一週遅れの感想になってしまいましたね。ぶー。
『アクタージュ act-age』scene51.
5巻の表紙のアキラ君、カッコよくないですかね。好きです。コミックスの中身について知る事ができるのは買った人のみという主義なので、表紙の素晴らしさについてのみモゴモゴしますね。というか、そこで切るんですか。殺生な。
なんにせよ、特にカバー裏の裏表紙が素敵だったので買いですのよ。あれだけで彼の事がもっと愛おしくなりますし、彼女のイメージが裏返って素敵に見えました。好きです。あと結局、あの人の名前は何ていうのん?
で、そのパーカーはなんなんです? インナーの黒シャツも無地のやつですし、稽古着に面白Tを使っていたようですし、普段着の概念ができたのかしらね。冬だからでしょうか? サンダルなんですけど。というか、季節はいつ頃なんでしょうね。あ、今週の景のTシャツは『アサガヤ』。あのTシャツ欲しい。
というわけで、アクタージュ祝一周年ですよ。めでたいですね。表紙&巻頭カラーとワクワクの極みです。というか、今週、(というか先週号)神回呼ばわりしてもいいやつじゃ無いですかね。
ワクワクから溢れた箇条書き感想。
- 見開きが素敵ね、欲しい
- 景ができる事はなんなのでしょうね
- なんなの、その目は何を見ているの?
- 芝居しか無い男
- そのパーカーはなんなの?
- お芝居って結局なんなんですかね
- 死者は口を開けない
- 阿良也! 立つんだ阿良也!
- カムパネルラ……
- アリサの表情はなんなの?
- 巌氏
後半に行くほど、しんみりしてしまいました。
巌氏……。
喪失の阿良也
もう30秒は経つ
最愛の父にすがる阿良也は動かない。巌氏の喪失を理解し、立ち上がれなくなってしまった。
星アリサはそれを当然のものと考える。おそらくは、かつて舞台の上で感情に飲まれ、失意に落ちたままなのでしょう。
あなたはもう立ち上がれない
それを解決する為の方法は単純。阿良也を振り払い、巌ネルラが別れを告げる事。
行かないで、死なないで欲しいと望む手を振り払い、消える。そうなれば、阿良也は巌氏を永遠に喪失する事となるんでしょうか。
カムパネルラの視線の先に……
カムパネルラの思考の先に漂うは巌氏との思い出。パーカー景ちゃん、かわいいですよね。
語られるは、星アリサ事件後の彼の動き。アリサが再起不能になってしまったせいで、動いた様子が語られている。
劇団天球の理念、周りの評価。以前の巌氏ってどんな人だったんですかね。気になりますね。
巌氏は行動の一つ一つを後悔している様子。
劇団のみんなはキラキラしている、それが景から見た劇団天球。
語られるある種の演劇論。なんか、お母さんの顔、初めて見た気がする
俺たちは例え死んでも一人にはなれない
その幸福に気づくことを芝居という
ぶっちゃけますけど、ちょっとよくわからない理論ですね。ただ、最期の時を一人でむかえる巌氏を憐れむ声が響く中、巌氏は沢山の人がは囲まれて、幸福の中にいるんでしょうか? 私にはわかりません。
巌氏が、最期に遺すモノ。景に、阿良也に、アリサに。
己の足で立ち上がる力。
心電図が鳴り響く。
立ち上がれ、阿良也
だから 立ってくれよ
景が阿良也を振り払わないならば、阿良也が立つしかない。カムパネルラの見つめる中、ジョバンニは一歩を踏み出す。立て! 頑張れ!
天球の面々も、阿良也を信じることしかできない。
阿良也はカムパネルラの瞳に、巌氏を見たんでしょうか?
カムパネルラの瞳には何が写っているのでしょうか?
僕はいくよ
おまけ
無いよ。