漫画感想『アクタージュ act-age』scene41
感想という特性上『アクタージュ act-age』のネタバレを含みます。
一口サイズに切ったネタバレ、しいたけ、人参を加えてお米を炊きます。ひと回しし、蒸らしたら完成です。炊き込みご飯。
『アクタージュ act-age』scene41.
引き続き舞台のシーン。仲の良い少年達は無邪気に笑う。銀河鉄道は死出の旅、汽笛を鳴らす(鳴らない)。
今週の景のTシャツは「ムンバイ」。頼りない細い文字。単行本のおまけに描いてあった奴ですね。素直に練習着用ベースかな。
舞台セットすごいな。
今週の感想を箇条書き。
- ああ、ハンパネーナ
- 各々の反応、そんな見ただけで分かるとかなんなの。確かに別人だが
- 素敵。なるほど、なるほどね。表情が完全に獣
- そんなセットあり? 新人詐欺。
- 完全に少年。違和感が迷子
- 評論家おじさんの景への評価の高さよ
- いつしかそこは銀河鉄道、巌氏もそこにいる。カッコいい演出だな
- 水を被っている七生さん、なんかエロくない?
- 千世子ちゃんの感情、簡単な名前だけど、仮称は恋あたりで。
- アキラマッマのアキラに対する評価が低い
- アキラ、まだ不安なのかよ
- 次回こそアキラ回かな?
まぁ、そんな感じ。
なんか、今回の話は人間離れしすぎて感想がポエミーになってしまった。
銀河鉄道、発車
舞台を包み込むスモーク、気がつくとジョバンニは銀河鉄道のシートに腰掛けている。そして、スモークの中からカムパネルラ。
理想の存在たるカムパネルラと、ジョバンニだけの2人旅。
車窓を開けば、広がる銀河。そこにいるのは無邪気な少年、凛々しい少年。
景の役への入り込みは客席から分かるほど。彼女を知る者は一様に驚く。別人格の夜凪景。ハンパネーナ、カムパネルラ。
パントマイムで窓を開けば、音が聞こえるような重厚な芝居。それ、新人の業じゃないね。
巌氏の目論見として誰も見たことがない銀河鉄道を誰にでも見せるため、セットを作らない。
誰も見た事がないからこそ、誰にでも見ることが出来る。観客の想像力に頼る、ある種の力技。
2人の演技は思惑通り、そこにないものを作る。
銀河鉄道。
こいつら、人間か?
魅了される観客、評論家おじさん
評論家おじさん。彼もまた、巌雄次郎に魅せられた人間なんだろうね。
評論家を語っていて、主演の情報を何も得ていないとは考え辛い。でも、景の情報って少ないのよね。WebCM1本、映画1作。どう考えても素人に毛が生えたような存在。もしかしたら侮っていたのかもしれない。
現れたのは、情景をリアルにする存在。
いつかの星アリサを想起させ
明神阿良也と肩を並べる役者
何者だ、あれは
アキラの女です。
銀河鉄道の乗客達
銀河鉄道の情景を見た七生は、そこに巌氏が、巌氏の演出が生きている事を知る。景と阿良也の演技が七生に、そう思わせた。
先週の景の言葉を使えば、銀河鉄道に乗り込むため、七生は立ち上がった。
頭から水を被っているけど、メイクはともかく衣装は大丈夫なの? 流石に予備の衣装くらい用意がある気もするが、湿ったまま出てきたりしないよね。
少なくとも、下着は濡れたままかな。
というか、アキラ場違いな感じがやっぱあるね。
感情の名前
ベタな事を言い残しておこう。
「千世子ちゃん、それは恋だよ」
簡単に嫉妬と名付けてしまえるような感情に、名前をつけたくない。
世代のトップはオサレね。コーヒーフラペチーノ。
現段階での千世子のスタイルがどう変わっているのかわからない。なんとも言い難いが、ある種、メソッド演技のような事を言っている。
景への執着かと思えば、演劇への執着。
現段階の千世子は以前の天使に、感情を植え付けたような歪な存在なのかもしれない。
単純な思考だけど、舞台を現代においた曽根崎心中オマージュ作品とかに出演してもらいたい。
おまけ!
次回はアキラ回かな、とワクワクさせてきたところで今週は終了。
アキラくん、まだ自身無いんか。
亀さんがポジティブな事を言っていたし、ある程度認めてくれていると思うのよね。
脇役というものにこの芝居で自分を見いだせるかが鍵なのかな。
恐らく、アキラの理想の役者って、夜凪景でも、明神阿良也でもなく、星アリサだと思うのよね。マザコンアキラ。
そんな存在に否定され続けたアキラはそら自信も失うわ、と言った所なのかもしれない。
なんにせよ、私はアキラ回が楽しみで仕方ないのですよ。景はどこか人間離れしているから、アキラ君の人間臭さは好きよ。美味しそう。