心にうつりゆく由なしごと

漫画感想『アクタージュ act-age』scene33

『アクタージュ act-age』のネタバレを含みます。

コシの強いネタバレうどんを、cccRY出汁のスープに絡めて食べるのが当店流です。人によっては体調を崩す可能性もありますが、当店は一切の責任を負いません。

 

『アクタージュ act-agescene33.

今週の景のTシャツは……。

え、待って。アキラ回?

やったぜ。

 

今週の景のTシャツは『アサガヤ』からの『TASMANIAN DEVIL』。タスマニアンデビルンルンはアキラとの熱愛報道の時にも着ていた。景本人はおしゃれして行ったと言っていたし、余所行きのヤツなんかな。稽古で着てた事もあるから線引きが分からぬ。アサガヤは割と着ている。稽古シーンが多いかな?

つーか、素で間違えたけど、タスマニアデビルンルンって何だ。予測変換侮りがたし、せっかくだから直さないけど。

 

さて、scene33.の大雑把な感想

  • あら、カムパネルラじゃん
  • 景、ウィンクヘッタクソなの? 意図的に感情を演出するのはこれからね
  • 亀くん、熱いね。好きよ
  • アキラは自分の中の演技という枠を破れるのか!?
  • 巌さん、育て屋さんか何か? 七生さんのたまごください

そんな感じ。

 

カムパネルラ!

髪を後ろでまとめた景。カムパネルラの完成だ。ハンパネーナ。スレンダーな体型してるよね。役の幅が広そう。問題は声か。いきなりカムパネルラの役に抜擢されたあたり景は中性的な声をしているのかもしれない。

作中明言されていなかったはずだが、おそらくジョバンニもカムパネルラも声変わりは来ていないと思われるので、何とかなるかもわからない。阿良也は声変わり来てるだろうし、声のバランスとれるんかな。序盤の授業シーンで天の河の正体を問われているし、小学3,4年生くらいだと思うのだがね。

 

演じるカムパネルラの完成度は高い。阿良也と渡り合っているという事に驚かれている。

アキラは目の前で成長して行く景に、ただ驚きを覚えるばかりだ。不安を顔に露骨に浮かべ、視線の先には景の芝居。彼女、いや、彼女らの芝居に惹かれるアキラは、景の成長に心を揺らす。

 

誘惑されるアキラ

巌さんの乾杯の音頭で静かに始まった決起会in屋形船。ご馳走を前に目を輝かせている景がかわいい。そういえば、2巻の番外の景も可愛らしかった。可愛い子が美味しそうにご飯を食べるシーンはいいよね。すばら。

かと思えば、バチューンとウィンクを飛ばし、アキラを誘惑する景。しかし、アキラには効果がないようだ。前にも色気が足りないって言われてたよね。

七生の攻撃。誰お前。アキラの心を揺らす。ボディタッチはイケメンとはいえ、童貞には効くよね。アキラの身体はやらしい。で、誰スか⁉︎

 

景はおそらく阿良也の指示で色気の指導として、アキラを誘惑したんだと思われる。色気についてごちゃごちゃ言われているし、銀河鉄道の旅路を終えたのち、色気のある役に挑戦する事になるのかもしれない。若草物語ジョーとかね。

さて、ウィンクでの魅了ってさ。公園でアキラがやったやつだよね。なるほど。なるほど、じゃねぇよ。いろんな映画を見ていれば、色香の見せ方なんて多種多様にあると思う。景はラブロマンスが好きらしいし、そういうシーンも観ているのだと思う。もしかしたら、受動的な魅了は他の演じ方をするかもしれない。

ただ、能動的な魅了はウィンクだった。

公園のアキラウィンクってさ、感情表現のヒントになっただけじゃなくて、景自身にも影響を与えたんじゃないかな。私の希望的観測だけどさ。感情表現のヒントになった時点で影響はあったね。

 

アキラの芝居はどう変わる?

巌裕二郎は、思う。まだ化けさせられると。主演二人に対するものかと思えば、どうにもアキラにも向けられているものだ。

巌氏は景に課題を課した。感情表現の習得と役づくり。その二つを乗り越えて、景の芝居は成長した。同様に、巌氏が演出家の仕事としてアキラの変化を見ての課題だとしよう。二週前の阿良也の様に、アキラを“嘘吐き”と称した。役者の心理を語り、自覚を促す。

ぶっちゃけ、ようわからんが、吐き出した役柄を形作りなさいよって事かな?

 

自分なんかがと、卑下するアキラ。彼の弱音は作中幾度も語られる。自己を塗り固める技術を先に得た彼は、もしかしたら母親の影を見ているのかもしれない。

技術の為の修練は、本当に求める部分では発揮されない。彼はウィンクした。彼は怒った。その理由を理解した時、彼の萌芽なのだろう。

 

星アキラの中身はいかように輝くのだろうね。

 

おまけ!

完全に個人の見解だが、昔、アキラが千世子を振った過去を考えた(千世景過激派に狙撃されそうな意見)。

ふと、これまでの話を読み返していた。枕投げ回、千世子の本心がチラリと見えるようなシーン。俳優は大衆の為だもんね、と語る千世子は演じる事に向き合った様に見える。(追記、一巻のラストシーンだと、気がついていない為にこんな事を言い出した)

 

でもさ、私の歪んだ水晶体を通ると、一つの違った言葉に見える。まぁ、上記した通りの過去を夢想したわけだ。

告白したのに、スターズの理念を理由に断るアキラ。ごめんねと、失恋。ベタだけど好きです。あくまで個人の妄想ですが。

自分のことは役者である事を理由に振ったのに、スキャンダルされるんですか。へー。的な感情を抱えた熱愛をなじる千世子だったとかさ。(完全に妄想です)

まぁ、舞台感想にアキラを、送り込んだのは千世子だしなぁ。まぁ、ないか。信じて送り出したアキラが、自分の大切な人とスキャンダルされたでも、十分怒る理由になる。

想像するのは自由じゃない? もう一度言っておくけど、個人の妄想です。

 

そういえば、そろそろ茜ちゃんにも会いたいトコロ。