漫画感想『アクタージュ act-age』scene34
『アクタージュ act-age』のネタバレを含みます。
すりおろしたネタバレは炊きたてのご飯にフワッとかけて食べるのがオススメです。お好みで海苔、ネギ、醤油などをおかけください。
月曜が祝日だから、発売日が早くて嬉しい。土曜発売が続いたから、来週の月曜発売まで私の理性は抑えられるのか。最初から読み返そうかな。
『アクタージュ act-age』scene34.
今週の景のTシャツは『TASMANIAN DEVIL』前回からの陸続きだから特に語ることはない。
何というか、ありがちな展開だけど、なかなかに心に来る回だった。個人的には神回呼びはあまり好きじゃない。でも、今週の話は神回呼ばわりしたい。
景もアキラも少年漫画の主人公やっていた。アキラの方が泥臭い匂いがするので、私としてはワクワクする。
ただね、人の家はようわからんけど、なんやかんやで、恵まれている判定される人間だぞ。アキラ自身自覚はあるんだろうけど、やりたい事とそれができる才能が合致する人間なんて稀だと、ね?
さて、考察なんてできないのでクッキーモンスターばりにサックサクいこう。
- 漫画表現でよくあるけど、阿良也の下戸具合が危険。アルコール使ったお菓子とか危ないんじゃない? 膝枕裏山。
- 扉絵オサレ
- 亀さん、気が大きくなり過ぎじゃない?
- アキラは才能が無いと思っているのにチヤホヤされる現状が嫌なのね。世間からの悪意ある声も聞こえているようだし……、強いね、アキラくん
- 劇団の野望と、巌氏……
- 仮面を被って無理に笑って見せたけど、阿良也にはバレたかな?
クッキーモンスターのクッキーはわざと砕けやすく、長い毛に引っかからないように作っているらしい。バリバリ。
セクハラの落書き
動けない阿良也に対して発動した景ちゃんの悪戯心。膝枕いいなー。
じょばんにの落書きが可愛い。
さて、ここで注目したいのがセクハラという落書き。まだ、根に持っている。ショックが大き過ぎて阿良也≒セクハラ男の等式が成り立つのだろう。初対面で臭うと言われ、尻の話をされた。なるほどね。そういうのにうるさい団体に捕まったら袋にされそうなお話。つまり、アウトですわ。私個人としては、声高に相手を批判する材料程度なものだと思うけど、残念ながら世間は冷たい。景も冷たい。
まぁ、阿良也としては、ただ言葉選びが最悪だったって話な訳ですけど……。気を使えない男はダメですね。
セクハラと言えば、先週も女性の前で下半身露出した青年がいましたね。きゃっ♡(野太い声)。
俺達の闘いと新兵アキラ
酔っ払いが若人に絡む。お前は前提条件を全て持っていると。見た目は大事だよ。
それはアキラの地雷原。
僕は自分が恵まれていると思ったことはない!
カッコいいね。価値観の違いと言うか、隣の芝は青いというか。亀とアキラ、二人の良いところを悪魔合体させれば完璧だ。若しくはドラゴンクエストジョーカー。
他人にゴリ押し俳優と揶揄されている事を気にしている。ゴリ押しであることは間違いないし、実の母親には才能が無いと評価されているからね。アキラくん、母親に認められたいって感情があるのかもしれない。
自己の理想の存在の一人に、アキラはその感情を否定される。速攻成長しろと、出来ないとは言わせない。
潜在能力も、成長の可否も根拠は巌さん。お前ら、巌さん大好きだな。
大好きな巌さんへの恩返しなのか、役者馬鹿達の叫びなのか、はたまた、子どものワガママなのか。
彼らの夢は叶わないのだろうか。
共犯の誘い
演出家、巌裕次郎は人として壊れている。自分の命の残りを演劇に捧げようとしている。
「こいつらともっと芝居がしたい」
「演劇を続けたい」
きっと、巌氏はそう考えた挙句の銀河鉄道の夜だったのだろう。すべては皆を導くために。人間らしさを置いてきて、ここに来て人間らしい。
外部の人間にカムパネルラを演じさせるのはある種都合が良かったのかもしれない。
夜景バッグのあのシーン。何て儚く美しいのだろう。
目頭が熱くなる。
カムパネルラの眼にはきれいな涙がうかんでいました。
ジョバンニは銀河鉄道の旅の果て、予感していたカムパネルラとの別れを突きつけられる。
阿良也はジョバンニだ。
彼は、景や巌の所作からひっそりと読み取るのだろう。諦めきっている巌氏を阿良也は感じ取っているように見える。今にも死のうとしてる奴からは腐ったような臭いがする。景の喜怒哀楽の課題において、阿良也は景の感情の上書きを批判した。嘘吐きは臭わない。
ジョバンニはまるで夢中で橋の方へ走りました。
おまけ!
scene33.の感想で妄言を書いたな。アレ、よくよく見たら1巻のラストだった。過去の意味深なワンシーンとかじゃなかった。三角関係じゃないのか。景の千世子が相思相愛なだけだったわ。