漫画感想『アクタージュ act-age』scene55

感想という特性上『アクタージュ act-age』のネタバレを含みます。

浅漬けしたネタバレ、玉ねぎ、刻んだ沢庵に水で溶いた天ぷら粉を加え、全体に行き渡るようによく混ぜます。おたまの中で形を整え、油で揚げれば完成です。水分量が多いと弾けます。

というわけで新章開幕。普通の学生編。案の定メソッド演技法のデメリット、土壌に根付いてしまう点からの回復目的の様子。

『こんにちは、あたし』ができるようになるのが目的なんですかね。それにしてもガラスの仮面の新刊はいつ出るんでしょうか。10年くらい前にもうストーリーはできているとか聞いた気がするんですけどね。なんでガラスの仮面の話してんの。

ぶっちゃけ、今回の話は準備回としての側面が強くて、手放しに面白いとは言えない回でした。今後の話の作りに期待ですね。というか、お芝居をやらない長編って、どんな層に対する需要なのでしょうか。

夜凪景の女優化計画として見る分には面白いのですけどね。でも、少しくらい演劇に関わって欲しくはありますね。

さて、フツーのひなちゃんはフツーじゃない夜凪を受け入れられるのでしょうか。

今回の景のTシャツは『タスマニアンデビル』と推定新しいTシャツ。パーカーで全貌が明らかになっていませんでしたが、多分見たことのないやつだったと思います。そしてあいかわらず気になるのが、そのパーカーはどうしたの？って事ですね。新しいTシャツは『……IMカー……』SIMカードですかね？

次なる舞台のチケットを待ちつつ箇条書き感想

景に必要なのは、自分を知る事ですね。

黒ちゃんの言う『普通の友達』はおそらく、景の日常を作る人の事だと思うのです。現在ですと、双子と雪ちゃんでしょうか。黒ちゃんは違います。監督なので。非日常に連れて行くのがお仕事ですので。よく考えると、雪ちゃんもそっち側ですね。今はお母さんポジションなので忘れていました。

その距離感で相手が詰めてきたら、流石に美人が相手でも気持ち悪いですよね。美人局かツボか絵画か利率のいい投資話を疑います。距離感の近い大人には気をつけましょうって七三術師も言ってました。

景自身は、阿良也にあのくっつかれ方をしても、煩わしそうな様子を見せていなかったので、あの距離感の気持ち悪さがわからない人間である気もします。カムパネルラが憑依していたのも理由な気もしますけど。

もちろん、その距離感は受け入れられず、フツーのひなちゃんは露骨に距離を取ってしまう。

というか、何故友達になってほしいと先に言わずに、料理好きをアピールしにかかりますかね。せめて最後まで言い切っていたなら戦いようはありましたか？

友達の作り方以前に、人との接し方に問題を抱える景。

まぁ、私も友達の作り方知らないのですけどね。

友達ってなんなの？

あと、ラインボーイ共。それアキラの女やぞ。なんで嘘だって決めつけてんのさ。離れんかい。

役者だから、仲良くなれた。

どちらかというと、距離感の壁が最初からなかった気がするんですよね。

友達になろうと思って近づくから変によそよそしくなってしまっている様子。景は、割と突飛な事をする子ではあるけれど、人付き合いが出来ないわけではない。

一人で平気だったから、勝手に壁を作って、距離を置いて接してきた。その壁を壊さないまま話しかける。だから、なんだかおかしな様子になってしまう。

普通がわからないから、とか言っていましたが、どこが変わっていると思われているのかがわからない。というのが正しいのでしょうね。親近感がすごい。

平時の景と触れ合っていれば、自ずと人となりを知ってもられるのですけど、……ね？

つまりは強制的に一緒に行動するイベントがあればいいんですよ。

というわけで部活イベント。何かまた下心がありそうな男が寄って来た。あんちゃん、事務所通されましたか？

彼は映画オタクの吉野。違う、吉岡。

すれ違った回数を数えているのは、思春期男子として仕方がないのかもしれません。けど、それを伝える辺り、彼も距離感が気持ち悪い人に分類されてしまう。一歩間違えば、ストーカーズ出演待ったなし。アレのキャラクターはもっと濃いですけどね。

人付き合いは難しいですね。

共通の話題を見つけた景は、映像研究部に入部する事に。

面子は、吉岡、アニメになった時に口元が黒塗りで隠されるボーイ花井、恋するフツーガール朝陽ひな。

さてはて、どんな物語が始まるのでしょうね。

無いよ。

しいて言えば、アキラのお迎えイベントと阿良也のお迎えイベントが被ったりする展開とかありませんかね。

多分、千世子も鉢合わせして、千世子ちゃんが景ちゃんをお持ち帰りするんでしょうけど、ね？