漫画感想『虫籠奇譚』
感想という特性上『虫籠奇譚』のネタバレを含みます。
ネタバレを私の体液ベースに醤油で甘辛く煮付ければ、佃煮の出来上がり。ネタバレは田んぼで捕まえることができる気がします? イナゴ。
『虫籠奇譚』
西塚em先生の生き物溺愛漫画。全3巻。
何というか、素敵な癖に溢れる作品。
いい漫画なんですよ、これが。
当時、本屋で1巻を見つけて、表紙の美しさに、衝動買いしました。胸元が最高でした。
正直、この漫画の素晴らしさを伝える語彙力は私にはありません。とりあえず、好きです。って事を語っておきたい次第です。
ただ、一般受けする漫画じゃないんですよね。
正直虫嫌いには絶対におススメしません。虫がどんどん出てくる訳ではありませんが、事例があまり気持ちのいいものでは無いと思います。
私はスポドリのくだりが大好きですが、虫嫌いは全身鳥肌モノじゃないかしらね?知りませんが。
あと、ギャグセンスは判断しづらいです。フェチが強すぎて、笑えなかったりするシーンが多いのよね。
寄生蜂のくだりには、未だ、クエスチョンマークを浮かべています。
それでもなお、私はいい漫画だと言いたいです。
溢れるフェチズム
この漫画の魅力は1巻66ページ。あそこに集約されていると言っても過言ではないと思います。
多種多様に煩雑する〇〇漫画よろしく虫語りを主軸に、園芸部との確執を描いたり、溢れる変態性を描く。1巻は是非とも読んでもらいたいものです。
そこから、更に進んだ彼女らの価値観は見守ってあげたいと思うわけです。
2巻のラストはドキッとしました。
あと、ヒロインが可愛らしいのですよね。
とりあえず、1巻の表紙を見てください。そして、買うのだ。
3巻のラスト付近になると、悩む学生達の業には少々理解が置いていかれました。いきなり性癖の話に支配されて、多分、内容ではなく、展開を受け入れられなかった人もいたんじゃないかと思ってもいます。
ただ、最終話のストーリーはすごく好きですね。確執を溶かす話と申しますか。
部長が何を考えていたのかと、考えると、胸が溢れます。
とりあえずね。
いい漫画ですよ。
虫がたくさん出てくるとか、そういうわけではありませんが、虫嫌いには積極的におススメしません。